JOURNAL

DSC00692_2

マドレーヌの記憶

子どものころは、

大人が持ってきてくれたお菓子の箱の中身がマドレーヌだと、

がっかりしてました。

 

今思うと、当時、マドレーヌはけっこうおしゃれなものだったのかも。

でも、パサパサしてて、変わったにおいがしてた記憶。

 

人工的なバニラやラム酒?に重なった、消毒アルコールのようなにおい。

(今でも、コンビニのバウムクーヘンとか、時々このにおいがします)

あれはなんだったんだろう。

ま、子どものわたしは、そういうお菓子なだと思って、ぱくぱく食べてましたけどね。

 

大人になって、

表面は香ばしく、口に入れるとバターがふわっと香り

卵の味がする生地が口の中で溶ける。

そういうマドレーヌに出会って、

なんだこれは!と思いました。

 

なんと材料は、

小麦粉、卵、バター、お砂糖。

それだけ。

(日持ちさせなくちゃいけない工業製品のマドレーヌには、

他にも色々入ってたから、不思議なにおいがしたのかも。)

 

この4つの材料を丁寧に混ぜて、熱を加えるだけで、

いい香りとやさしい味が生まれる。

こんなにシンプルな材料で。

魔法だ!

 

そうか、もしかしたら

小麦粉やバターがいつもお家にある国では、

マドレーヌのような焼き菓子は、

お母さんが使える魔法だったのかもしれない。

 

バターのない我が家で、母はその魔法は使えなかったけど

その代わり、庭に生えてたよもぎのチカラで、

よもぎ餅の魔法が使えた。あ、よもぎの蒸しパンも作ってたような。。

母はよもぎ使いだったのか!

 

マドレーヌの記憶から、

世界中にある、お母さんの魔法を想像し、うっとり。

箱に入って個別包装されているマドレーヌには魔力が足りなかっただけ。

ほんとは、とってもおいしいお菓子。

 

いつの間にかマドレーヌを焼けるようになったよもぎ使いの娘は、

よもぎマドレーヌを焼いてみようと思ったのでした。